猫のお話

猫がゴロゴロいうのは意味がある?喉を鳴らす仕組みや気持ち

猫を飼ったことがあるのなら、ゴロゴロ音を一度は必ず聞いたことがありますよね!

喉を鳴らしている姿はとても可愛いらしいです。

しかし、猫の気持ちというのは犬と比べるとわかりにくいもの。

ミステリアスなところが魅力的!だという猫好きの声もあるでしょう。

猫が何を考えているのかわからなくて困ることや、もっと猫のことを知りたいですよね。

このゴロゴロ音ってどんな意味があるのでしょうか?

猫の気持ちを知っておくと、これから一緒に生活をしていくのがもっと楽しくなりますよ。

猫との会話を楽しんでみてください。

猫がゴロゴロいう意味/仕組みは?

ゴロゴロ音というのは、人でいう『のど仏』に該当する筋肉が収縮し、声帯が振るえることで鳴っているとされています。

このゴロゴロ音、実は色々な意味があるのです。

  1. 機嫌がいいとき
  2. 期待しているとき
  3. 親子のコミュニケーション
  4. 威嚇や苦しいとき

猫は、強弱やトーンを変え60種類もの鳴き声を出せるといわれています。

これらの鳴き声は、何かを訴えている手段といえるでしょう。

鳴き声を聞き分けられれば、猫の気持ちがもっと理解できるはず!

機嫌がいいとき

猫がゴロゴロ鳴くのは、『リラックスモード』で幸せを感じているとき、『リクエスト』をしているときです。

このゴロゴロは、人間の『笑顔』に相当します。

大きさもやや控えめで、中低音となるのが特徴です。

飼い主になついた猫が、抱きかかえられた時によく聞くゴロゴロ音です。

【リラックス中】
飼い主が撫でてあげると、ゴロゴロとのどを鳴らす猫は結構います。

しっかりしたコミュニケーションが取れている証拠だといえるしょう。

この『ゴロゴロ』は猫がご機嫌なサイン

ゴロゴロは落ち着いた中低音で、愛猫のうっとりとした表情を見れるのではないでしょうか。

【リクエストモード】
ゴロゴロのどを鳴らすのは、猫のコミュニケーションの一環です。

ご飯やおやつの催促など『要求したい』というときも猫はゴロゴロと鳴らしたりします。

ただ、リラックスモードとは少し違い、少しお願い感の出ているゴロゴロ音です。

具合が悪い時もこのような音をさせるので、よくチェックしてあげてください。

期待しているとき

期待感から出るゴロゴロも!

飼い主がおやつやご飯を準備してくれたり、遊ぶことへの期待から、ワクワクして喉を鳴らしているのです。

そこにはおねだりの期待が表れているといえるでしょう。

親子のコミュニケーション

また、ゴロゴロ音は母猫・子猫のコミュニケーション手段にも昔から使われます。

猫は生後2日頃から喉を鳴らすことができますが、まだまだか弱い小さな音です。

子猫がゴロゴロするのは、『自分は元気だよ』『満足だよ』ということを母猫に伝えていると考えられるでしょう。

子猫がお乳を飲めていることを母猫に伝えるために鳴らすのです。

人間もそうですが、子猫の鳴き声を聞いた母猫は、お乳もよく出るといわれます。

ご機嫌なゴロゴロ音と、ほぼ同じような音をたてるものです。

飼い主と一緒にいてリラックスして機嫌がいいように、親子で一緒にいると安心をするのかもしれませんね。

威嚇や苦しいとき

ゴロゴロはご機嫌な時にするイメージですが、実は威嚇や苦しいときも発せられます。

自己防衛本能が働き、痛みや苦しみを和らげるときにも鳴らすといわれているのです。

【機嫌の悪いゴロゴロ音】

  • 怪我をしたとき
  • ケンカを避けようとするとき
  • 爪切り入浴
  • 猫があまり好きではないことを強制するとき

動物病院の診察台の上などでゴロゴロ鳴いている場合などは、そういった理由が多いでしょう。

これらのゴロゴロ音は、低い声で鳴いているのが特徴。

苦しがっている可能性もあるので注意が必要です。

猫がゴロゴロいう意味/グルグル鳴く

猫が『グルグル』と鳴くときは『構って欲しい』の合図であるケースが多いでしょう。

なるべく優しくなでてあげたり、話しかけたり遊んであげてみてください。

さらに、お腹をみせて鳴く場合は、もっと構っての合図なので、のどやお腹をやさしくなでてあげましょう。

ただ、首をかしげながら『グルグル』と鳴くときには、不安のあらわれであるケースもあります。

猫の様子を伺ってみましょう。

不安を抱えている可能性もあります。

そんな時は、優しくそっと抱きしめてあげてくださいね。

猫がゴロゴロいう意味/メリット

猫のゴロゴロ音には、人間を癒すセラピー効果があるんです。

猫のゴロゴロ音の周波数は、人の身の緊張をほぐす効果がある、副交感神経の働きを優位にする効果があります。

これらは疲れた身体を回復させる効果があり、猫のゴロゴロ音を近くで聞くことにより、ストレス発散や疲労回復効果が期待できるでしょう。

これらは、ストレス解消効果だけでなく、免疫力もアップするのです。

また低周波には、幸福感を得られる『セロトニン』を分泌させる効果もあります。

このゴロゴロに自律神経やホルモンバランスを整える力があるなんて!

これを利用し、ゴロゴロ音を治療やリラクゼーションに取り入れた『ゴロゴロセラピー』が行われている国もあるんです。

猫と一緒に暮らせば、メリットだらけ!知らず知らずに健康になっているかもしれませんよ。

かわいいだけではなく、飼い主の健康維持までしてくれるゴロゴロ音。

癒されたい時には家で猫と一緒に過ごしたり、『猫カフェ』に行ってみるのもおすすめです。

可愛い猫ちゃんたちが迎え出てくれますよ。

猫がゴロゴロいう意味/言わない子もいる

すべての猫がゴロゴロとなくわけではなく、中には一生ゴロゴロ音を出さない猫もいるんだとか。

猫の出すゴロゴロ音には個体差があるということです。

それがどうしてなのかは、残念ながらまだ解明されていません。

ただ、人にあまり慣れていない猫であったり、野良猫だったならゴロゴロと音を出さない子が多いです。

そういった場合には、スキンシップやコミュニケーションを増やし、毛やのどをなでてあげるなどすることで、徐々にゴロゴロ音が聞けるようになることもあります。

飼い猫がなついている感じがしなくても、焦る必要はありません。

ゆっくりとお互いの信頼関係を築いていく工夫をしていきましょう。

ちなみに同じネコ科の中でもトラやジャガー、ライオン、ヒョウなどはゴロゴロと音を出しません。

しかし、チーター、オオヤマネコ、マウンテンライオンはやはりゴロゴロ音を出すそうです。

動物園に行ったときは、ゴロゴロ音にも注目してみるといいかもしれませんね

猫がゴロゴロいう意味/まとめ

猫が『ゴロゴロ』『グルグル』と鳴き声をあげる時は、ご機嫌の気持ちの表れです。

嬉しい、楽しい、幸せ、飼い主と仲良くしたいなどの意味があることが多いでしょう。

ただ、首をかしげながら鳴く時に限っては『心の不安を抱えている』可能性がありますので、様子をよく観察してみましょう。

もし猫が『ゴロゴロ』『グルグル』と鳴いて甘えるようであれば、のどやお腹をなでたりして遊んであげるといいです。

あなたにより心を開き、行動や仕草であなたに気持ちを開示するようになり、コミュニケーションが取りやすくなるでしょう。