猫は箱がすごく大好き!
あえて狭いところに入ってゆとりがないそうに見えますが、猫の表情を見ると一息ついて安楽さそうにしている傾向がありますよね。
段ボールに入る猫やねこ鍋というのは、もはや王道だといえます。
猫の近くに箱を置いておけば、あれよあれよという間に入っているでしょう。
実は、そのワケは学術的にも完ぺきには明らかになっていません。
では、なぜ段ボールを好むのでしょうか?
この記事では、5つの理由を挙げてみました。
猫たちは箱が好きなだけではなく、必要としているのかもしれないことが分かるでしょう。
箱を猫が好きな理由/ストレス発散説
猫にとって段ボールや箱に入ることは、気分転換になるのです。
オランダの動物行動学者が、アニマルシェルターを使って行った実験があります。
まず、新しくやってきた猫の群れに、隠れ場となる段ボール箱を与えました。
一方、別グループの猫たちからは箱を取り上げたのです。
結果として、『箱がある猫』と『箱がない猫』のストレス度には、完全な差があることが証明されました。
その結果『箱がある猫』は、新しい環境に早く慣れたのです。
最初のストレスはかなり少なく、人間との関わりにより興味をあるようになりました。
この研究により、ユトレヒト大学の動物行動学者は『隠れるという行動は、あらゆる種にとって環境変化とストレス要因に対処するための行動戦略である』と述べています。
また、野生の猫などを助けようとした場合、全然捕まえることができなかったのに、ダンボールを使うと簡単に助けることがができ、猫の気分が安定したという事実もあります。
これらは、自然の猫にも家で飼われている猫にも当てはまり、唯一の違いは、家の中か外かの違いであるという点だでといえるでしょう。
箱を猫が好きな理由/あたたかい説
全米研究評議会 (NRC) が発表したある研究によると、飼い猫が『快適だ』と感じる温度の幅は、30〜36度であるとされています。
これは人間よりも約11度も高いのです。
ですので我々人間は、お近くの猫が日中の熱いアスファルトの上で日光浴をしたり、寝転がっているのをよく目にするということですね。
そしてこれは、多くの猫がダンボールや箱などで、丸くなって寝るのを好む理由でもあります。
ダンボールや箱は、優れた断熱材でもあるのです。
そして、狭いスペースでは猫は丸まらなければいけないため、結果として体温保持になります。
ダンボールの素材は、強度があって通気性やあったかでいるので、猫にとって快適です。
夏は冷やりとして、冬はポカポカになるので猫がストレスを感じずに快適に過ごせるの様子となるでしょう。
箱を猫が好きな理由/爪とぎに最適説
猫が段ボールや箱で爪とぎをする理由は3つあります。
- 爪を尖った状態にしておくため
- マーキングのため
- 気分転換やストレス発散
爪を尖った状態にしておくため
猫の爪は人間の爪と違い、古い爪の下に新しい爪がでてきます。
ですので、新しい爪を出すために、爪を引っ掛けられるダンボールがちょうど良いようです。
猫はハンターの本能で、常に爪の先端を尖った状態にしておく必要があります。
爪とぎをすることで古くなった爪を削り、常に新しい爪を尖らせておきたいのです。
爪を尖った状態にしてないのは、様々なリスクがあります。
そのため、猫の爪とぎと上手く付き合っていくことが大切です。
マーキングのため
実は、爪とぎには『マーキング』としての爪とぎもあります。
猫は爪とぎをすることで爪あとを残すと同時に、肉球からニオイのある分解物を出しているのです。
ダンボールや箱にフェロモンが移ることで、猫は『自分の物』と認識。
マーキングすることで、自分の縄張りをアピールすることとなります。
気分転換やストレス発散
ダンボールや箱での爪とぎは、爪のお手入れ・マーキングという姥久手ももあります。
しかしそれだけではなく、気分転換やストレス発散のために行っている場合もあるでしょう。
適度な爪とぎは、気分転換やストレス解消に効果的なのです。
爪とぎする時、猫は同時にストレッチもしているため、身体を十分に伸ばせて安定感があり動かない箱が良いでしょう。
猫によって素材の好き好きがあるため、ダンボールや箱は色んな種類のものを用意し好みの種類のものを探してあげるのも大切です。
箱を猫が好きな理由/落ち着く説
猫が箱が落ち着くと感じるのは、子猫時代の影響があるとも考えられています。
生まれたばかりの子猫は、同時期に生まれた猫と体をひっつけて生活し、母猫の乳を吸うときも常に一緒に生まれた兄弟猫と体が接しています。
そのときのなごりとして、背中やお尻など体の一部が触れるような狹い場所に、安心感を得ているといわれるのです。
猫は、箱の中で寝ればちょうど良くになるサイズ感を好みます。
ダンボールや箱はサイズ感が合うものが多いため、猫は狭い所に愛着があるのです。
猫は入れるか入れないかといったギリギリのサイズの箱を見つけると、いずれにしても試さずにはいられません。
猫は狭い場所はヒゲの幅で察知しています。
ヒゲの幅より狭い所だと入りません。
猫は出入りも、爪を研ぐのも、飛びつくようにして乗り踏み潰しひきちぎってメチャクチャにするのも大好き!
猫が好きなものとなれば黙っちゃいられない!
我が道をいくのです。
箱を猫が好きな理由/本能説
箱に入りたがる理由の一つが、狩猟本能です。
猫は待ち伏せをして獲物をする動物。
そのとき箱は、獲物に忍び寄るのには最適な隠れ場となります。
猫は動物が先天的にもっている一定の行動で身を隠しているのです。
野生の猫は、ネズミなどの小さな動物を狩って食べてきました。
その狩りの方法は、獲物に気付かれないよう狭くて暗い場所で体力を保持し、獲物がハンティングエリアに入ってきたら一気に飛びかかるというものです。
また、獲物を捕らえると、他の動物に取られないようその暗い場所に運んで食べていました。
そのため、狩りの真似ごとをして戯れるときの猫は、箱や袋の中から外をチェックするのです。
また、前足をちょびっとだけ前に出したり、耳を前の方に傾けたり、頻繁に動くなどして、いつでも飛び出せるよう体の身だしなみを整えているのも特徴ではないでしょうか。
箱を猫が好きな理由/キャットハウスがおすすめ
このように、猫はダンボールや箱が大好き!
この性質は、様々な猫用グッズにも応用されています。
キャットカフェでも、猫が入るのにちょうど良い大きさの箱がセットされていたり、楽しむために作られたものはいろんなところにあります。
中でもおすすめなのは、キャットハウスです。
爪とぎの本能も満たすことができるでしょう。
猫をキャットハウスに入れたら全然出てこなくなってしまったという逸話があります。
それだけ猫はとても居心地がよいようです。
一日の大部分の生活をする狭いキャットハウス!
ぜひこの際に、1台で何役もこなすキャットハウスの用意を検討しみてあげてはいかがでしょうか?
箱を猫が好きな理由/まとめ
『ねこ鍋』をはじめとする、狭い所や小さい器に無理やり入り込もうとする猫の姿は、人間から見ていてもとても愛らしいですよね!
その多くの理由は、以下の説が考えられます。
- ストレス発散説
- あたたかい説
- 安全地帯説
- 落ち着く説
- 本能説
箱はあたたかく、ストレスを解消してくれます。
猫が隠れリラックスができ、睡眠し、時には一緒に暮らしている大きいで気まぐれな人に奇襲をしかけることができる安全地帯なのです。
そうした猫の性格を利用して、ダンボールや箱を用意してあげるといいのではないでしょうか。
狭い場所を利用した場所を作るときは『ヒゲの幅ギリギリ』を意識し、工夫してあげましょう。
オススメのキャットハウス
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