大好評の「猫のしつけのコツ」今回も猫のしつけに役立つ情報をお届けします。
テーマは猫の「爪とぎ」と「キッチン侵入防止」。
犬のしつけをしたことがある方は多いと思いますが、猫の習性は全く違うことに驚かれるかもしれません。猫の扱い方を学び、しつけやトレーニングの参考にしていただければ幸いです。
以前のコラムでも触れましたが、時間が経っても叱らないこと。犬猫のしつけの原則は「その場」で行うことです。猫や犬をしつけるときは、このことを念頭に置いてください。
爪のトレーニング
爪とぎは、自分の体を整え、伸びた爪を手入れするための習性のひとつである。しかし、マーキングや気持ちを落ち着かせるため、ひとりにしてほしいなど、他の理由で爪をとぐこともあります。
それぞれの行動で考えられる理由を以下に示します。
●マーキング: 爪とぎをすることで、肉球や爪の周りの匂い腺から分泌されるフェロモンを家具や壁にこすりつけ、縄張りを示す。
●落ち着かせる:ストレスを解消したいときや気分を変えたいときにする。
●猫は賢い動物なので、爪とぎで飼い主の注意を引こうとすることがある。
猫のひっかき癖に悩む人は多い。ただの癖だからとあきらめていると、猫は好きな場所でひっかくようになり、家具や壁が傷だらけになる。猫がどこで爪とぎをしていいのかをしつけるようにしましょう。
まずやるべきことは、猫に合った「爪とぎグッズ」を家にストックすることです。
最近では、さまざまなタイプの爪とぎがあります。テーブルタイプ】【壁掛けタイプ】【ソファーの背もたれや肘掛けに掛けられる布製タイプ】など、家の家具に合わせて使い分けると良いでしょう。
爪切りを用意したら、次はしつけです。といっても、これはとても簡単で、猫の手を握って肉球を爪切りにこすりつけるだけ。これだけでいい。
無理に爪をとぐ必要はない。肉球を爪切りにこすりつけるだけで、猫に自分の匂いがつく。同じ爪とぎに肉球をこすりつける訓練を何度か繰り返すと、猫は視覚と嗅覚で、ここが爪をとぐ場所だと学習することが多い。
キッチンでの空き巣対策
キッチンが大好きな猫もいる。
しかし、キッチンには包丁や調理器具があり、調理中に猫が入り込むと怪我や火傷の原因になります。また、野菜を常温で保存している場合、衛生面が心配になるかもしれない。
では、猫をキッチンに入れないためにはどうしたらいいのでしょうか?
トレーニング前の準備
・トレーニングの前に、キッチンに食べ物などを放置しない。匂いに気付くと、食べる気がなくても興味を持って台所に行くことがあります。
・臭いが外に漏れないように、キッチンでは密閉できるゴミ箱を使う。
・可能であれば、キッチンの入り口にドアをつける。1メートル以上ジャンプできる猫もいるので、飛び越えられない高さを選ぶ。
家の中の準備ができるだけ整ったら、しつけの開始だ。
まずは褒めることから始めましょう。
ここに入らなければ、ここを出たらいいことがある』と気づかせるにはどうしたらいいか。
・キッチンから出た瞬間、あるいは調理台やカウンターから降りた瞬間にご褒美を与える。
・キッチンに入った瞬間に「ダメ、入ってはダメ」と言い、すぐにリビングルームに連れ戻す。
ここに入らなかったら、おやつをあげるからね!」と言い聞かせる。”ここに入って叱られたけど、別の場所で遊べる・撫でてもらえるよ!” など、猫にとって何か良いことと結びつけるのが良いとされている。
褒めても効果がない場合は、以下を試してみてください。
ここに入ったら、何か嫌なことがあると猫に分からせる方法
キッチンに入ったらすぐに、猫が嫌がる音や大きな声を出す。
猫が嫌がる香りのスプレーは、ホームセンターやペットショップで購入できます。
あらかじめキッチンにスプレーしておくか、猫が入った瞬間にキッチン周辺にスプレーする。水が嫌いな猫も多いので、キッチンに入った瞬間に少量の水を吹きかけておくと、水を感じて出て行ってくれるかもしれません。
音を使う方法もある。猫がキッチンに入ってきたときに手を叩き、大きな音で驚かせるのも効果的だ。
これを繰り返すことで、猫は「なぜか嫌なにおいがする」「湿気が嫌だ」「大きな音にびっくりした」など、キッチンに入ると嫌なことがあると記憶し、侵入者を防ぐことができる。
まとめ
猫の自由奔放さは大きな魅力ですが、人の家で暮らす以上、お互いが快適に暮らせるように、ある程度のルールは必要です。猫のしつけ、訓練を心がけましょう。
近年、猫の人気が高まり、家族の一員として飼う人が増えています。便利なしつけ方法がありましたら、またご紹介いたしますので、お楽しみに!