猫のお話

猫を「しつける」ことはできるのか?~ 猫のしつけのコツ:パート1

マイペースで自由気ままに毎日を過ごす猫たち。甘えん坊で自由気ままな行動は私たちを安心させてくれますが、しつけの際には犬のように「しつけ」ができるのでしょうか?

今回は、家庭でできる猫のしつけ・訓練のコツをご紹介します。

いたずらや「やめてほしい」行動は、しつけや訓練をしないと習慣化してしまいます。猫を家に迎えた瞬間から、人間と暮らすルールを覚えさせましょう。

何よりも大切なのは、悪さをしたらすぐに叱ること。時間が経ってから怒っても、猫はあなたがなぜ怒っているのか理解できません。また、怒鳴ったり強く叩いたりすると、猫は嫌がらせや攻撃を受けたと感じ、信頼関係が壊れてしまうことがあるので注意してください。

結局のところ、猫は好奇心旺盛で、興味のあるものを触り始めることが多い。この習性に対処するには、まず家の中の環境を整えることから始めるとよいでしょう。

しつけを始める前に、まず、猫が怪我やその他の危険にさらされないように、できるだけいたずらできない環境を作ってください。

いたずらが許されない環境とは?
  • 食べ物を外に放置してはいけない
  • テレビ、加湿器、扇風機など倒れる可能性のあるものは倒れないようにする
  • 扇風機、ヒーターなどにはカバーをかける
  • 引き出しを開けられる場合は、掛け金を取り付ける
  • 浴室やトイレのドアは閉める
  • 壊れやすいものは猫の手の届かないところに置く
  • 高いところに物を置かない
  • トイレトレーなどにフタをする

家庭環境が整ったら、いよいよしつけとトレーニングだ!

猫にトイレのしつけをするには?

猫はトイレを覚えるのが比較的得意で、トレーニングを始めて1週間ほどでできるようになります。しつけは、自分でウンチができるようになる生後3週間以降に始めましょう。トイレを置く場所は、家の隅など静かで人目につきやすい場所が最適です。

トイレの準備ができたら、いよいよトイレトレーニングを始める。まず、猫の行動を注意深く観察しましょう。猫が鼻をすすり始めたり、床をひっかいたり、すすり泣いたりしたら、トイレに行きたがっているサインかもしれません。猫がこのような行動をしたら、そっと抱いてトイレに連れて行ってあげましょう。ここで排泄に成功したら猫を褒め、失敗しても怒らないこと。

猫がトイレに成功したら、排泄物のついた猫砂を全部片付けないで、猫が匂いを嗅げるように少し残しておく。これを繰り返すことで、猫はここがトイレだと認識するようになる。

噛み癖を治すには?

猫はもともと狩猟動物です。獲物を捕まえて生きてきたのですから、噛むのはごく自然な行動です。でも、家で飼うからには、手や家具を噛むのをやめさせるようにしつけたいものです。

まず、猫が噛む原因を見てみましょう。原因によっては、噛んでもいいおもちゃで遊ぶように教えることも大切です。

手をおもちゃだと思っている。

子猫の頃に人の手で遊んだ経験から、手は遊べるものだと認識してしまい、噛み癖につながることがあります。手で遊ばないように注意し、手はおもちゃではないことを教えましょう。

歯がかゆい

歯が生える時期には、歯がかゆくなり、いろいろなものを噛むことがあります。人や物を噛まないように、素材や形の違うおもちゃを与えてください。
できるだけたくさん噛むとストレス解消になるので、しつけの一環としておもちゃでたくさん遊んであげましょう。

ストレスや欲求不満

猫が突然噛み癖をつけた場合、ストレスやフラストレーションが溜まっている可能性があります。運動不足、食事不足、もっと遊んでほしいなど、生活に不満があると攻撃的になることがあります。

このような場合は、生活環境を見てみましょう。運動量、食事、適切なスキンケア、トイレの清潔さ、睡眠環境など、何が不満の原因になっているのかを把握し、ストレスの原因を解決するようにしましょう。

触られたくない

ご機嫌で撫でられていた猫が突然噛みつく「撫で誘発攻撃行動」という習性がある。これは「もう触らないで!もう撫でないで!” これは猫からの「もう触らないで」という呼びかけ(サイン)なのかもしれない!また、ケガなどの体調不良で撫でられている場所に痛みを感じている場合、「やめて!」と痛みを伝えるために攻撃的になることもあります。

そのような場合は、噛まれる前に一歩下がり、身体に異常がないか確認し、場合によっては医師の診察を受けるとよいでしょう。

まとめ

今回は、家庭的な環境づくり、トイレのしつけ、噛み癖のしつけについてご紹介しました。猫の習性や、人と猫がお互いに快適に過ごす方法について知っておくといいですね!

今後も、しつけやトレーニングについてご紹介していく予定です。ご期待ください。