猫のお話

野良猫の病院の連れて行き方は?費用や注意することはある?

野良猫を保護した場合、あなたならどうしますか?

Twitterで獣医師の言葉が話題とりました。

命に関わる事故猫を保護した人が病院に連れていくと

『飼われますか?』『お金かかりますよ?』

と獣医師から言われたそうです。(引用:Togetter)

様々な立場からの考える、命の問題。

この投稿に対し、様々な声が!

  • 野良猫を動物病院に連れて行った人
  • 連れてこられた動物病院側の獣医師

それぞれの立場の思いがあり、正解はそれぞれの道徳的観念に委ねられ、正しい回答は無いのかもしれません。

しかし、実際には野良猫を保護した時にはやるべき事が沢山あります。




この記事では、

  • 野良猫を保護し時にやるべきことこと
  • 保護した野良猫が飼えない場合の対処法
  • 野良猫を保護したときにかかる病院費
  • 里親の探し方

をご紹介していきます。

野良猫を保護したいけれど、『どう対応すればいいのか困っている』といったときの参考にしてみてくださいね。

野良猫の病院の連れて行き方/保護したらすべきこと

実際に野良猫を保護した時は、健康状態をチェックしてもらうために、動物病院へ連れて行くことも検討しましょう。

保護した野良猫の体調を把握しておくと、その後の役立つことが多いものです。

現状、自宅で猫を飼っているのなら、先住猫への感染症も防げます。

健康に問題なさそうに見えても、先住猫・犬とはすぐに接触させないで下さい。

基本的に野良猫というのは、汚い場所でも平気で生活しているものです。

感染症の病気を持っている可能性もあるでしょう。

猫の感染症は、人間にもうつる可能性もありますのでご注意下さい。

健康チェック
  • 感染症にかかっていないか?
  • ノミやダニがついていないか?
  • 具合の悪いところはないか?

次に、保護した猫が『野良猫』か『飼い猫』かをちゃんと確認する必要があります。

お家に帰ってこないため、迷い猫として飼い主さんが探している可能性も考えられるでしょう。

野良猫を保護したら、『警察署』や『保健所』に問い合わせ、迷い猫の届けの有無を確認してください。

確認ポイント

飼い猫の場合、首輪をつけている、又はマイクロチップやプレートなどがつけられている場合もあります。

野良猫の病院の連れて行き方/死にかけどうしたらいい?

辛そうにしている猫が目の前にいるなら、『放っておけない!助けたい』という思いが溢れてくるもの。

『弱っている命を見殺しになんてできない』と思う気持ちが、動物病院へと思わせるのでしょう。

もし一命を取り留めたのなら、あなたはその野良猫を飼いますか?

助けた人も命の責任や、後先の暮らしのことまで考えていないという場合がほとんどだといいます。

というよりも、生きるか死ぬかの命を目の前にして、助かった後のことまで冷静に考えられる人は少ないでしょう。

救いを求め、夢中で動物病院に連れてきた人に、冷静に『今後のこと』や『野良猫の命について』説明するのも獣医師の役割といえるのかもしれませんね。

『もしこの猫が無事に助かったなら、飼われますか?』

という問いかけで、ふと冷静になれるのではないでしょうか?

また、里親を探したりすることで、助かった命が次につながっていく場合もあります。

ただ、残念なことに野良猫を助けた人の一部ですが、『動物病院に連れていってあげた』という達成感だけを味わい、お金を支払わずに連絡を絶つ人もいるといいます

野良猫を無償で処置をし、置き去りにもされたとすると、動物病院だって大変です。

動物病院が、自ら保健所に連れて行くことだってあるのです。

そのような辛い思いをしてきたのならば、意思確認として、

『飼われますか?』『お金がかかりますよ?』

という意志を確認するという側面もあるのでしょう。

動物病院に行く前に電話をし『野良猫を保護した』ことを伝えるとスムーズです。

病院によってはそういった対応に慣れていないところもあります。

相談に乗ってくれるところもあるでしょう。

野良猫の病院の連れて行き方/飼えない場合

無事に野良猫を保護できたのはいいけれど、もし自分で飼えないのでならば、やるべきことが3つあります。

保護後にすべきこと
  1. 動物病院に相談
  2. 里親を探す
  3. 野良猫保護団体に連絡

動物病院に相談する

野良猫を保護しても、先住猫や犬が居る場合や、家庭の様々な理由で飼育が困難という状況もあるでしょう。

その場合は、動物病院に相談してみてください。

保健所などでも野良猫を引き取ってもらえますが収容期間内に里親からなかい場合は、殺処分の可能性があります。

せっかく保護した野良猫を不幸にしないためには、動物病院に相談してみてください。

野良猫保護団体に連絡する

もし迷い猫であれば、必死に探し困っている家族がいるはず!

迷い猫は遺失物法により届け出が必要です。

保護した猫は、迷い猫ではないのかを確認しましょう。

確認事項
  • 保健所や警察署に確認する
  • SNSに迷い猫情報がないか検索する
  • ネットの迷い猫掲示板を調べる

また、小さい子猫の野良猫や、目の開いていないような赤ちゃんの野良猫の場合は、保健所で面倒はみません。

ですので、すぐに殺処分されてしまう可能性が高いです。

ですので、保健所へ渡すのは、あまりおすすめできません。

地元の動物保護団体をネットで検索して、そちらに連絡してみましょう。

里親を探す

保護した野良猫の里親を自分で募集する場合は、SNSやインターネットで里親募集の投稿をしましょう。

また、ペットショップなどに相談して、里親探しをしてみるのも一つの方法です。

里親探しまでにすべきこと

なかなか里親が決まらない時、保護の間は、トイレなどの最低限の躾をしましょう。

野良猫の病院の連れて行き方/無料のところは?

野良猫だからと、動物病院などで無料の診察や治療をしてくれるところはあるのでしょうか?

野良猫を無料で診察する病院はほとんどありません。

ただ、日本動物愛護協会動物基金では、飼い主のいない猫の殺処分ゼロを目指して、去勢手術を無料で行っています。

野良猫の病院の連れて行き方/費用は?

野良猫を保護した際にかかる診察の費用は、動物病院や内容によって違います。

大体の相場は、8,000円~15,000円程度の費用が必要となるでしょう。

【保護した野良猫にかかる動物病院費用の内訳】

  • 初診料:1,000~3,000円
  • ノミやダニの駆除:2,000円
  • 検査:5,000~10,000円
  • 血液検査:5,000〜15,000円

これらの検査をしっかりとしておくことで、両者ともに安心する事ができると思います。

また、すでに病気にかかっている場合は、早いうちに病気の存在が分かるので、動物病院代等を抑える事にもつながる可能性があるでしょう。

検査の内容や値段設定で価格は変動します。

猫を保護したら動物病院に連れて行く前に、一度動物病院に問い合わせてみるといいでしょう。

野良猫の病院の連れて行き方/お金ないけどみてくれる?

野良猫が辛そうだし、病院に連れて行きたいけれど『お金がない』などという問題があるでしょう。

病院も慈善事業ではありませんので、金銭的な負担は覚悟する必要があるのです。

『家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査』によると、猫が1ヶ月にかかる医療費の平均は6,991円という調査結果があります。

野良猫を保護する時は不安もありますが、徐々に心を許して懐いてくれる様子は本当に愛しくなります。

野良猫との幸せな生活のため、里親を探すために、まずは一度健康状態を確認しておきましょう。

野良猫の病院の連れて行き方/まとめ

野良猫を保護し飼うとしても、譲渡先を探すにしてもとても大変な労力がかかります。

一度猫を保護したのならば、また野良には戻せません。

保護猫が幸せに暮らせるようしっかり最後まで責任をとりましょう。

野良猫を保護したら1人で悩むのではなく、周りの人や公共団体に相談してみるのも一つの手段です。

救った命をどうか大切にしてあげて下さい。